クラーク整骨院（厚別森林公園新札幌交通事故治療） | 日記 | マラソン、心停止に注意

60歳以上の男性で多発

　日本陸上競技連盟が公認したフルマラソン大会で発生した心臓停止の事例の分析で、60歳以上の男性の割合が高かったという研究結果を、慶応大学や国立病院機構霞ケ浦医療センターなどのチームが、国際学術誌に発表しました。
　参加者10万人当たりの心停止の発生は1・7人。マラソン中の心停止の発生状況が、初めて明らかになったとしています。
　研究によると、2011年4月から19年3月の間に、日本陸連公認コースのフルマラソンは516大会開かれ、延べ約410万人が参加しました。
　男女の割合はおよそ8対2で、年齢構成は40歳未満が37％、40代35％、50代20％、60歳以上が8％でした。
　これらの大会で男性66人、女性3人の計69人で心停止が発生し、68人が救命されました。1人は、現場で胸骨圧迫と自動体外式除細動器（AED）が使われたものの救命できませんでした。
　年代別では、参加者10万人当たりで、40歳未満と40代がいずれも0・9人、50代は2・6人、60歳以上は5・5人。年齢が高いほど発生率が高いことが分かりました。
　女性は全員が50歳未満で、年齢が高いほど発生率が高いという傾向はみられませんでした。
　これらのことから、男性は女性とは異なり、年齢に応じてマラソン中に突然心停止が発生する割合が高まると結論づけています。研究成果を踏まえ、日本陸連は、60歳以上の男性に対して注意喚起をする文面を、大会参加のためのチェックリストに追加しました。
　この研究をまとめた慶応大学スポーツ医学研究センターの真鍋知宏准教授は「60歳以上の男性は、マラソン大会参加前に、心臓病がないかの検査を受けることが重要だ」と指摘しています。

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