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「現代人の思い込み」が生んだコロナ禍の衝撃
まず申し上げたいのは、現代の私たちは、過去の人類に比べてリスクに不慣れになっていたということです。薬品や治療法の飛躍的な発達によって、がんやエイズなど、かつては治療不可能と考えられていた病気も克服できるようになりました。私たちは、どんな医療的困難が訪れたとしても、それを制御できると思い込んでいたのです。
これに対し、14世紀の欧州では、医療は未発達であり、病気で命を落とすことは日常の出来事でした。ペストに襲われた当時の人々にとって、「死」は決して特別なものではなかったのです。人々は、どんなに努力しても治療できない病気があることを理解しており、突然の「死」に対して慣れていたわけです。
一方、医療が急速に発達した現代にあって、私たちは「死」を身近なものとして直視せず、リスクに対し不慣れになっていました。そうした中で新型コロナのパンデミックは、人間と社会の脆弱性を浮き彫りにしました。だからこそ、私たちは極めて大きな衝撃を受けたのだと思います。
第1次世界大戦の教訓は「自己満足」と「油断」
第1次世界大戦など過去の危機とコロナ禍を比較し、三つの教訓。
①現状に安心し油断する「自己満足」、②自分と違う意見を受け入れない「狭い視野」、③危機が過ぎるとすぐに以前の状態に戻ろうとする「経験から学ぼうとしない姿勢」です。
とりわけ警戒しなければならないのは、「自己満足」に陥って油断してしまうことです。
そしてワクチン接種が進んでいる今、私たちが懸念しなければならないのは、「結局のところ、すぐにワクチンが開発され、想像していたよりも犠牲者は少なかった。今回も何とかなった」と油断してしまうことです。
私たちはコロナ禍を通して、人間は「協力」なしでは何もできないことを改めて知りました。政府がリーダーシップを発揮し、国民が「協力」できた社会は、死者数を少なく抑えられています。日本や韓国など東アジアの国々には、欧米諸国と比べ、強い共同体意識と社会的責任の感覚があります。政府の対応も効果的だったのでしょう。それが違いを生みました。
一つ確かなのは、「個人主義」が危険をもたらすことを、欧米諸国が学んでいる点です。自分と家族のことだけを考える傾向が強い社会は、より大きなリスクにさらされる。私たちは、「協力」や「団結力」といった価値の重要性を、コロナ危機から学んでいます。
政府の役割がいかに重要であるかも、私たちは再確認しました。都市封鎖をはじめ、生活支援、経済刺激策、ワクチン接種など、政府による大規模な施策なくして、感染症とは戦えません。危機に対応するには、「良い政府」が欠かせません。
国際的な協力と市民の参画が鍵
“自分には、どうせ何もできないし、行動しても意味がない”と投げ出してしまうのは簡単です。しかし、危機に強い社会を築くために、私たちにできることが必ず何かあるはずです。地域の行事に関わること、気候変動のような社会問題の解決のために活動すること、あるいは政治に積極的に参画することなど、さまざまな方法があります。
一人一人の市民が、それぞれの道で積極的に関わっていかなければ、健全な社会は決して築けません。もちろん一人の力で全ての問題を解決できるわけではありません。だからといって、心のドアを閉めて、諦めてはいけないのです。
冷戦後の新たな世界秩序がいまだ存在しない社会だからこそ、危機を乗り越えるための、私たち一人一人の生き方が問われているのではないでしょうか。
英オックスフォード大学 マーガレット・マクミラン名誉教授
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