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クラーク整骨院(厚別森林公園新札幌交通事故治療) | 日記 | 小さな幸福」に留まらず 「大きな希望」育む社会へ


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小さな幸福」に留まらず 「大きな希望」育む社会へ (2021.04.21)


 私は社会科学の世界で生きてきた人間ですから、まずは日本経済をGDP(国内総生産)という視点で捉えると、日本がどれだけ“埋没”しているかが分かります。
 
 日本のGDPの世界におけるシェアは、平成が始まる前年の1988年には16%でした。日本を除くアジアは、中国やインド、ASEAN(東南アジア諸国連合)などを合わせても6%ですから、日本はアジアの中で断トツの経済国家として、平成の時代を迎えたわけです。

 2000年になっても、日本のGDPは世界の14%を占め、その他のアジアは7%でした。それが2010年には、日本が7%まで急速に落ち込み、その他のアジアが17%です。この年は、中国が単独で日本を追い抜いた年でもあります。
 そして、コロナ禍の中の2020年のGDPは、日本のシェアが6%を割り込んで5・7%、日本を除くアジアは25%です。今後、コロナ禍のトンネルを抜けているであろう2030年には、日本のシェアは4%台に落ち込んでいるというのが、私の見立てです。
 「アジアの世紀」といわれる時代が確実に近づく中で、日本は明らかに存在感を失っているといえます。
 尺度としてのGDPの正当性を問う声もあるでしょうが、GDPは付加価値の総和です。日本国民が額に汗して、知恵を出しながら経済産業活動を展開し、創出した価値の大きさが、世界の中でこれほど“埋没”していると捉えることは重要と考えます。この現実を多くの人が自覚できていないことに対して、「健全な危機感」を持つべきであると私は思います。

 ここで言う、“健全な”危機感とは、日本が置かれた状況に対して、多くの人が危機感を抱いていない。つまり、急速な復興と成長を遂げた戦後日本の残影を、今も引きずっているからです。産業力で外貨を稼ぎ、国を豊かにするという「工業生産力モデル」が、まだ機能しているとの重大な錯覚の中にいます。株価の上昇などで、“日本はうまくいっている”との感覚を、日本人が抱いていた側面もあります。

 
 しかし、世界の有識者らと議論をする中でも、日本の“埋没”は、すでに常識になりつつあります。まずはその事実に対する認識を、これからの議論の基盤に据えていくことが“健全な危機感”であると考えます。その上で、GDPを押し上げることはもちろんですが、それに限らず、世界の中で存在感を放ち、重要な役割を果たしうるために、どうすればよいのか。

 コロナ禍は、日本がすでに抱え込んでいた問題を、目に見える危機としてあぶり出しているといえるでしょう。
 これからの世界を、どのような視点で捉えるべきかは、前提として、二つの時代認識を持つことが重要であると考えます。
 
 第一に、現代は、二極化という構図の中で論じられやすい時代であること。そして第二に、日本は「宗教なき時代」を生きているという認識です。

 「二極化」を象徴するのが、西洋文明を代表するアメリカと、東洋文明の中核である中国との分断です。“米中新冷戦の時代”とまで言われる緊張高まる現代にあって、日本には、その二項対立に引き込まれない「第三の道」を模索する役割が求められます。
 
 次に「宗教なき時代」は今に始まったのではなく、戦後日本にあって、宗教の受け止められ方は希薄であり続けました。もちろん、日本人に全く宗教心がないわけではなく、神社にお参りに行く、易や占いを信じるといった行動をとる人は一定数いますが、「心の基軸」として宗教を持つ人が少ないのが、長年の特徴です。

 あえて言うならば、戦後日本人の心の基軸となったのは、松下電器の創業者・松下幸之助さんが提起した「PHPの思想」だったと思います。
 「Peace and Happiness through Prosperity(豊かさを通じた幸福と平和)」という言葉は、繁栄すなわち経済成長が、幸福と平和をもたらすという、ある種の“希望”を国民に与えるものでした。しかし今、豊かになれば幸福と平和が訪れるという方程式は、もはや成り立ちません。加えて「宗教なき時代」です。このままでは日本は、GDP上だけではなく、心まで埋没してしまう――そう強い危機感を抱いています。
 
 そして、コロナ禍では、感染者数の推移といった部分的な数値ばかりが目に入りやすい現実があります。

 物事を一部の視点からしか捉えない「専門知」に埋没してもいけないし、それらを合わせた「総合知」に満足してもいけない。物事の全体像を見渡し、その本質を捉える「全体知」への接近を訴えています。
 戦後日本の成功体験を引きずり、“何となくうまくいっている”と錯覚し続けてきた結果、日本人には、目先の価値や損得を求めるのが当たり前になってしまいました。
 「イマ・ココ・ワタシ」だけに関心を持ち、クーポンやポイントを集めてばかりいるような、自分だけの“小さな幸福”に沈潜しているのではないでしょうか。もっと広い視界から世界と日本を展望し、どうすれば人々に大きな希望と方向性を与えていけるのかを、議論すべきでしょう。

 

一般財団法人日本総合研究所会長 寺島実郎氏

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