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クラーク整骨院(厚別森林公園新札幌交通事故治療) | 日記 | がんと動的平衡


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クラーク整骨院(厚別森林公園新札幌交通事故治療)

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クラーク整骨院(厚別森林公園新札幌交通事故治療) 日記

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がんと動的平衡 (2021.02.01)


 すでに、多数の転移が起こってしまった後、外科的切除することは不可能で、広範囲に固形がんの転移が広がってしまった状況で、抗がん剤でも治る見込みがない場合、もはや闘うのは諦めるべきなのだろうか。

 私が考える生命観のキーワードは「動的平衡」である。最近、以下のような事例を放射線科医から聞いた。

がんが発見された。しかし、すでに肺全体に多数の転移が起こってしまった後だった。治療チームは、病巣の1つを超音波を使ってピンポイントで焼いた。転移しているので、もちろんがんを1つだけ殺しても根治療法にはならない。
 しかし、この処置の後、まもなく、すべての転移巣は消失もしくは大幅に縮小し、患者は生還を遂げた。一体、何が起こったのだろうか。

 がん細胞が顕在化するまでには、体内におけるいくつもの検問突破がある。その最たる検問官は、私たちの身体に備わっている免疫細胞だ。本来なら、がんの予備軍は早いうちに免疫細胞に見つけられて排除される。一方、がん細胞ののほうも驚くべき狡猾さを身につけている。サイトカインと呼ばれるある種の信号物質を放出し、免疫細胞の一部を騙して味方につけ、自らの周囲を守る防御壁として利用、がんを退治する別の免疫細胞の接近を封じているのだ。


 上記のケースは次のように解釈された。1カ所のがん病巣を超音波で焼くことのよって、この防御壁を壊すことができた。つまり、がん細胞からサイトカインが出なくなった。こうして、防御壁を乗り越えて、検問官たる免疫細胞が焼け跡に到着した。そこで免疫細胞は初めてがん細胞の存在を認識した。一度認識が成立すると免疫細胞の動きは急激に高まる。たちまち免疫細胞は増産され、あらゆる転移巣に対して総攻撃を開始した。


 この事例は非常に特殊なケースかもしれない。しかし、もし21世紀、がん治療に何らかの革新があるとすれば、それは敵と直接対決するのではなく、むしろあらかじめ身体に備わっている味方の力を応援し、増強することのこそ、活路があるのではないか。それはとりもなおさず動的平衡から生命を捉えなおすということでもある。私はここに希望を感じる。


 免疫システムの最大の敵は、ストレスなのである。生命体は身体的、あるいは精神的なストレスを受けると、ストレスホルモンと呼ばれる物質(ステロイドおよびその類縁体)のレベルが上昇し、ストレスに耐えるよう身体が防御反応を起こす。戦闘態勢に入るか、あるいは逃走するか、いずれにしてもストレスから逃れようと反応する。

ストレスホルモンは免疫システムを抑制するように作用する。免疫システムを一時的に抑制することによって、免疫システムが使っていたエネルギーや栄養素を、ストレスと闘うための他の緊急システムに振り向けるためである。現代人は、恒常的なストレス下に置かれることがしばしばある。故に免疫システムの抑制は発がんに手を貸す。

 19世紀末、米国の医師、ウィリアム・コリーは、がんの患者が、細菌に感染し高熱に苦しんだ後、しばらくするとがんが縮小していることに気づいた。がんと細菌は、本来は無関係のはずである。現在の視点から解釈すると、細菌の感染によって活性化された免疫系が、がんに対しても有益に作用したものと考える。

近年になって、身体に本来備わっている仕組み、すなわち外敵から身を守るシステムとしての免疫力を賦活化してがんに挑む方法が、再び見直されるようになってきた。
 がんは、身体の内部で勝手に増殖し、転移し、正常な細胞や組織を侵していくという点においては、細菌やウイルスと同じ敵である。しかし、がんは外からやってきたものではなく、もともと自分自身の細胞が異常化してできたものある。ここにがん治療の難しさがある。

生物学者 青山学院大学 福井 伸一教授

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