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社会の責任として
「自己肯定感」とは、端的に言えば、自分の良い部分も悪い部分も含めて、「私は生きていること自体に価値があるんだ。ありのままでいいんだ」と積極的に自分を認め、肯定できる感情のことです。
自己肯定感が高ければ、物事をプラスに捉えていきやすい。反対に低いと、ついマイナスに捉えてしまう傾向があります。例えば誰かに“助けてもらった”とき、自己肯定感が低い人は「自分が弱くてダメな存在だと、相手から思われる」と感じてしまう場合が少なくありません。人間はそもそも、助けたり助けられたりしながら生きていく存在です。近年、“お互いさま”を実感できる対人関係の機会が減少しているのが実情です。この影響は、子どもたちにも及んでいます。
子育てには「三つのステージ」があります。第1ステージは0歳から6歳頃までの“心の土台づくり期”です。親から愛情をたくさん注いでもらい、ケア(世話)をされることで「大人への信頼感」を育みます。いわゆる“タテの関係”を強くする時期ですね。この人間への信頼感が、同年代の友人との“ヨコの関係”を築く力にもつながっていきます。
第2ステージは6歳頃から10歳頃まで。社会性を身に付けていく時期です。できればこの時期に、もう一つの“タテの関係”を強くしていくことが好ましいでしょう。
もう一つのタテの関係とは、それは年下の子どもたちとの関係です。自らの欲求を抑え、相手の気持ちを思いやった行動が求められる関わりともいえるでしょう。例えば、公園で遊ぶシーンを想像してください。自分は「ボール遊び」がしたいと思っている。けれど年下の子は、“砂場遊び”がしたいと言う。自分のやりたいこととは違うけれど、年下の子と一緒に砂場遊びをしたら、とっても喜んでくれた。その時に感じる“うれしいな”という感情や、“意見が違う子とは、こうやって関わっていけばいいんだな”という学びが「セルフコントロール(自律)」の力を育んでいきます。
そして第3ステージは10歳頃から18歳頃までの思春期。親離れの時期でもあるので、大事なのは地域の壮年・婦人やお兄さん・お姉さんといった、異なる世代との“ナナメの関係”です。親や教師とは違う視点と価値観を通して子どもたちを認め、勇気づけてくれる存在ですね。大人の側も、子どもとの関わりを通して成長しよう、自分の知らないことを教えてもらおうという姿勢を持つことが“豊かなナナメの関係”の条件です。すると子どもの側も「自分は誰かの役に立てているんだ」という自己有用感を得られるからです。
“タテ”“ヨコ”“ナナメ”――こうした多様な関係を通して、助けたり助けられたり、教えたり学んだりする中で、本当の意味での「自己肯定感」が育まれ、対人関係を築くソーシャルスキル(社会的技能)やセルフコントロールの力も身に付いていきます。冒頭に言及した「学びに向かう力と人間性」とは、家庭や学校だけではなく、地域や社会全体で育んでいくものなのです。
教職大学院 田村 修一教授
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