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クラーク整骨院(厚別森林公園新札幌交通事故治療) | 日記 | 若者よ、考える力を磨き「覚悟」を胸に進もう


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クラーク整骨院(厚別森林公園新札幌交通事故治療)

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クラーク整骨院(厚別森林公園新札幌交通事故治療) 日記

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若者よ、考える力を磨き「覚悟」を胸に進もう (2021.01.09)


 昨年末からまた状況が悪化して、厳しい年明けとなりましたね。ワクチン開発などで、いずれは収束するのでしょうが、今年が昨年以上に苦しい一年になることは確か。これはもう“何ともならん”と危惧しています。ただ、一つ言いたいのは、今の日本社会の不安定な状態というのは、決して今に始まったことではないということ。
 実際、日本経済は、1990年代のバブル崩壊以降、ずっとさまよい続けています。やはりどこかで「経済大国」と呼ばれていた頃の“平和ボケ”があるのでしょう。その間に、情報技術の躍進と連動して一気にグローバル化する世界に取り残され、また一方で、少子高齢化、頻発する自然災害、環境問題への対応など、“差し迫った課題”は解決できないまま積み重なっています。そんな状況が、コロナ禍で改めて白日の下にさらされた感覚です。
 そう考えると、この危機下で必要なのは、近視眼的な成長戦略より、この先の日本、世界はどうあるべきか、そのために今は何をするべきか、という根本に立ち返ったビジョン、新しい価値観をつくることですよね。
 残念ながら、現在の日本でそんなリーダーシップは期待できない。コロナ禍でも急変する事態に右往左往、あおられた方向に流されるばかりですから。今はともかく踏ん張って、それぞれに自分の足で前に進んでいくしかない。
  
 
「若者が今後、そうした社会を生きていく上で、何が必要か」

  
 今回のパンデミックは、世界をつなぐグローバリズムが起爆剤となって引き起こされました。それによって今、世界のつながりが断たれているのは皮肉な話ですが、ともかく、今や、世界は一つの存在なのです。
 そこを生き抜いていこうというのなら、まずは“地球は一つ”という感覚を、芯として持つことです。コロナ禍で、自国第一主義が蔓延し、金のあるなしで命が決まるような経済格差、人種差別など、悲しい「分断」のニュースが目立ちますが、結局、人間は一人では生きられない生き物なのですから。
 こういう時代だからこそ、一つの地球で“共に生きる”精神が必要であり、それこそが、この先の世界を切り開く鍵になると私は思います。

 自分のためだけではなく「皆のために」と思うことで湧き起こる力がある。そうした一人一人の力のネットワークが、時代を変える大きな流れをつくるんです。今、日本はもう一度、国をつくり直さなければいけないような状況を迎えています。若い人たちに、他者を思う心と国際感覚、勇気と忍耐力を持って立ち上がってほしいですね。



 自力で学ぶ体験

 
 簡単な話なのですが、今のように管理された情報過多の社会では、意外にそれが難しいんですよね。私は工業高校を卒業後、大学には行かずに独学で建築の道に進む決意をしました。学力や家庭の経済的問題で、行きたくても行けない、ならば“働きながら、自分で学ぼう”と考えたわけです。
 独学の難しい点は、何をどう学ぶか、そこから自分で考えねばならないところです。まず、京都大学に通っている友人に、使っている教科書を教えてもらい、それを、アルバイトしながら、懸命に読み込みました。正直、半分も理解できませんでしたが、目標を掲げ、それをやり抜いたことで前に進んでいる実感は持てましたね。
 そして、建築の場合は目指すべきお手本が実際にありますから、それらの“本物”を一つでも多く体験しようと、関西近郊から日本、そして世界へと、ひたすら建築行脚を重ねました。奈良だったら東大寺、唐招提寺、法隆寺。現地で空間を体験しながら考えると、構造やデザインの歴史だけでなく、材料がどうやって運ばれ、どのように建てられたかといった目に見えない背景の部分まで視野を広げることができます。例えば資材の大木は広島や山口といった遠方から船で運んでくる。なぜなら時間がかかる分、余分な樹液が抜けて乾燥するからです。
 あるいは建設資金の問題。東大寺は、国にお金がないからと、高僧が各地を歩いて回り、民衆から寄付を募った。教科書には、なかなかこういう現実的な話は出てきませんが、実際の建築の仕事で一番大事なのは、実はそこだったりするんです。独学の道は決して楽ではなかったけれど、その分、自分なりのモノの見方、考え方を養えたのは良かったと思います。
 
 そうして28歳の時に、自分の事務所を開設し、徒手空拳の状態で仕事をスタートしたわけですが、そんな私がここまで来ることができたのは、もちろん、周囲の人々の助けがあったからです。とりわけ、サントリーの佐治敬三さん、アサヒビールの樋口廣太郎さん、京セラの稲盛和夫さんなど、関西経済界のリーダーたち。彼らは、私の建築を評価したというより、“あの青年の生き方がおもしろい”という理由で、大きな仕事のチャンスをくれたように思います。

 自分の足で立ち、苦しくとも前を向いて走っていれば、時に応援してくれる人も現れるんですよね。現れないかもしれないけど、信じて走り続ける。そんな覚悟が要るんです。自分で道を切り開いて生きていくなら。

 
 読書のすすめ


 読書は大事です。自由や勇気を言葉で学ぶ本は、心の栄養ですから。特に、子どもたちに読んでほしい。今の日本では、何でも親が答えを出そうとする。これではいけません。子どもの頃から優れた本にたくさん触れさせ、考える力を付けさせることです。子どもたちの可能性を伸ばすことが、そのまま国の未来、成長につながります。
 昨年7月、大阪・中之島に「こども本の森 中之島」がオープンしました。私がつくって大阪市に寄贈した図書施設ですが、これも“桜”と同じく、一般の寄付で、今後20年間の運営費を確保しています。
 蔵書は約1万8000冊。名誉館長の山中伸弥さん(京都大学教授)をはじめ、文化人の有志が寄贈してくださった、彼らが子どもの頃に読んだ本のコーナーもあります。建物は3階建ての、文字通り本に包まれた空間。大階段や階段下など、館内の好きな場所で本が読める。外に持ち出して読んでもいい。親が本を選ぶのではなく、自分で選ぶ。自由がテーマの施設なのです(当面、入館にはサイトでの予約が必要)。
 
 あの公会堂は約100年前、岩本栄之助という大阪の株式仲買人が寄贈したものです。残念ながら、岩本は後に破産して、建物の完成前に自ら命を絶つ。しかし、公会堂の寄贈をやめようとはしなかった。悲しいエピソードですが、そんな志高い市民の心意気が、民の街・大阪を支えてきた歴史があります。公会堂の近隣に、今を生きる大阪人の力で「本の森」ができたことには大きな意味があります。

 
 ないことは幸せ

 
 「ない」なら「ない」ことを受け入れて、覚悟を決めることです。私の経験でいえば、「ないものがある」ハンディキャップは時に力にもなります。
 半世紀前、社会に出た時、私には学歴も社会的基盤もなかった。その不利をどう乗り越えるかというところからスタートして、常に不安を胸に、がむしゃらに頑張ってきたことが、今につながっているんです。
 最近では、2009年と14年に、がんで2回、大手術をして、胆のう・胆管・十二指腸・膵臓・脾臓と、五つの臓器を全摘しました。医師にも「これだけ臓器がないと、生きてはいけても、“元気に”とはいかない」と言われ……。
 しかし、「ない」なら「ない」に合わせた生活をするしかない。医師の言う通りに生活を一新しました。毎回の食事に40分かける。1日1万歩近く歩く。運動を欠かさない。昼は休憩を1時間。おかげで、今では手術前より体調はいいです。それまで、とれなかった読書の時間も確保できるようになった。病気で失ったものもありますが、得たものもありましたね。
 その後、中国から大きなプロジェクトのオファーがあり、私を選んだ理由を尋ねると、「安藤さんみたいに内臓が五つもなくて元気な人なんて、縁起がいいから」と。冗談みたいですが、本当の話です。
 今後は本当に厳しい社会になっていきそうです。働く場所もなくなってくるでしょう。日本の国も、かじ取りが難しいですよ。経済に偏ることなく、科学技術や文化・芸術といった分野も引き上げていかないと、世界は信用してくれません。国際社会における力とは「信用」ですから。
 何も、ゼロからやり直すことはないんです。それぞれの国、場所に、長短の個性がある。日本にも、海外から評価されるような独自の文化力がありますよね。それをいかに生かすかというところから、始めていけばいいんです。“今あるもので、どこにもない価値を生み出していく”柔軟な姿勢が必要です。

 
 挑戦の心燃やし
 
 集まって生きる人間の歴史が形として残ったのが都市・建造物であり、その記憶の堆積こそが文化の土壌です。私たちには自らが受け取ったものを次代へとつなげていく責任がある。
 今年、フランスのパリで、ルーブル美術館近くにあるかつての穀物取引所「ブルス・ドゥ・コメルス」を、美術館に改造するプロジェクトがオープンを迎えます。実業家のフランソワ・ピノー氏が私財を投じて実現したものです。私のアイデアは、円形の古い建物の構造をそのままに、中心に円筒型のコンクリートの壁を挿入し、新旧がぶつかり合う対話の空間をつくるというもの。実に単純な建築です。全貌が見えてきた今は、ピノー氏も満足してくれていますが、最初は“安藤さん、本当にこれだけでいいのか”と不安だったかもしれませんね(笑い)。
 鉄筋コンクリートといえば、私がこの材料・工法にこだわるのは、それが、現代において最も“ありふれた”存在だからです。“世界中どこでも、誰にでも可能な方法で、世界のどこにもない、誰にもできないものをつくりたい”という挑戦心が、今日までコンクリートを使い続けている一番の理由です。
 人生も同じじゃないかな。誰にもまねできない、自分なりの生き方を貫くというのが、一番豊かなことだと思います。かつての日本は、みんな「右へ倣え」で“冷蔵庫がほしい、テレビがほしい、家がほしい”という願望を成長のエネルギーにしてきましたが、もうそんな時代ではない。どんな小さな家でも、当人ならではの豊かな生活ができれば、それでいいのです。
 今後は、周囲に流されず、皆が自分の生き方を自分で探し、創っていく時代になるでしょう。特に若い人たちは、それぞれに“この道では誰にも負けない”と誇りが持てるよう頑張ってほしい。世の中は、もっともっと変わっていきます。言い古された言葉ですが、“逆境こそチャンス”なのですから。
 まあ、まずは、スマホの使用時間を、今の半分にした方がええね。突っ張って生きていくには、便利も過ぎると、“不便”だから。


 

建築家 安藤忠雄さん

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