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いびきをかいて寝ていると危険!
中等症以上では「CPAP」が有効
一般的な症状はいびきをかくことしかなく、呼吸が止まっている自覚はない。
10秒以上、呼吸が止まる!
家族から、寝ている時のいびきがうるさいと言われたことはありませんか?
単なるいびきだけであればよいのですが、中には睡眠中に呼吸が止まっている人も多くいます。
そうなると熟睡できず、結果、何時間寝ても、疲れが取れなくなってしまいます。
かつて、猛烈社員と呼ばれていたような、寝ないで働きづめだった人の中には、無呼吸があるために、寝るとかえって疲れてしまうといった人がいたのではないでしょうか。
「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」とされるのは、10秒以上の無呼吸が、1時間に5回以上、あるいは7時間の睡眠で30回以上ある場合とされています。
統計の取り方によって異なりますが、40歳以上の男性の10人に1人が睡眠時無呼吸ともいわれています。
女性ホルモンが呼吸中枢を刺激する作用や筋肉の緊張を高める作用があるので、女性の場合、閉経後に発症しやすくなります。
かつては、高齢になるほど多いとされていましたが、75歳を超えると有病率は上昇しないことが分かっています。
二つのタイプに分類される
睡眠時に無呼吸があると、ほとんどの場合はいびきをかきます。
これは、気道が狭くなっていることが原因で、「閉塞性睡眠時無呼吸」というタイプです。
肥満の人に多く見られるのですが、太っていなくても発症していることがあります。
その場合、たいていは下顎が小さく、後退していることが原因となっています。
西洋人に太っている患者さんが多く、東洋人にやせた患者さんが多いのは、顔の骨格の違いからくるのではないかと考えられています。
一方で、無呼吸があってもいびきをかかないことがあります。これは「中枢性睡眠時無呼吸」というタイプです。
中枢性睡眠時無呼吸の場合、何らかの心疾患を併発している可能性が高く、早めにしっかりとした検査を受ける必要があります。
大半の睡眠時無呼吸は閉塞性です。表面上は、「いびきをかく」といった一般的な症状しかないのに加え、寝ている間のことなので、呼吸が止まっていることに対するはっきりとした自覚ができず、受診・治療に結びついていないケースが多いと思います。
ですが、実際には睡眠時の呼吸障害は、自身の体への大きな弊害をもたらすのみならず、日中の眠気や集中力の低下から、労働災害など、社会的にも大きな影響を及ぼす可能性があるでしょう。
正確な診断はPSG検査で
近年、自宅などで動脈内の血液の酸素飽和度を調べる簡易的な検査を行うこともできますが、実際に正確な診断を行うためには、「終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)検査」が必要です。
これは、病院などで一晩眠り、その間の脳波や筋電図、動脈血酸素飽和度などを測定する検査です。
呼吸が止まる頻度や酸素飽和度などによって重症度が決まっており、中等症以上であれば、「CPAP療法」が有効です。これは、鼻に装着したマスク(医療機器)から、気道に圧をかけることで、睡眠時の呼吸がしやすい状態をつくるものです。装置は非常にコンパクトになっており、持ち運びも可能です。
ただし、CPAPは睡眠時無呼吸を改善する可能性はありますが、完全に治すための機器ではありません。
例えば、目の悪い人が“眼鏡”をかけるようなもので、眠る際には常に装着する必要があります。多くの場合、機器が睡眠時の記録を取り、それをもとに定期的な医師の診察を受けてください。
なお軽症であれば、医科の紹介で歯科を受診し、下顎を前方に移動させるための装具(マウスピース)を作成し、使用することもあります。
また、薬物での治療は、中枢性の一部の方など、特殊な場合を除いて行われず、効果にも個人差があります。
生活習慣病との関連もある
自分の特技は「どこでもすぐに寝られること」などと豪語している人は注意が必要です。
近年、「睡眠負債」という言葉が注目されていますが、きちんとした睡眠が生活の質(QOL)を大きく向上させることは間違いありません。
質の高い睡眠とは、回復感や爽快感があるかどうかです。いくら睡眠時間を増やしても、無呼吸であれば、かえって体を痛め付けているようなものです。
「CPAP療法」など、睡眠時無呼吸の治療を行って、初めて、自分が熟睡できていなかったのだと気付く人も少なくありません。
睡眠時の無呼吸が、高血圧や高脂血症、糖尿病など、いわゆる生活習慣病と呼ばれる疾患と関連することも分かってきました。
疲れがたまっているのは、年のせいだとか、仕事が忙しいからだと自己判断することなく、いびきがあれば、一度、専門医の診断を受けてみてください。
岩手医科大学医学部の睡眠医療学科・櫻井滋教授(医学博士)
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