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皆さんはタンパク質と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。卵や肉、魚などの食べ物に含まれる栄養素を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、タンパク質は生命活動に欠かすことのできない重要な役割を担っているのです。
心臓は収縮・弛緩を繰り返し、1日に約7000リットル(ドラム缶にして35本分)もの血液を全身に送り出しています。このために必要なエネルギーを作り出しているのが、ミトコンドリアにある呼吸鎖複合体と呼ばれるタンパク質なのです。
また、卵は加熱すると固まり、温度を下げても元の状態には戻りません。これは卵のタンパク質が熱によって変性し、糸状に広がって絡み合ってしまったため。これをほどくことができれば、元の状態に戻るはず。実は、ある酵素を加えると、加熱しても固まらないことが分かっています。
同様に、タンパク質の変性が原因で起きる病気(アルツハイマー病など)についても、繊維状に固まってしまったタンパク質を溶かせれば、病気の予防・治療が可能になるかもしれません。
私たちの細胞膜の表面には、カリウムチャネルや水チャネルと呼ばれるタンパク質があります。どうやってカリウムだけを選択的に透過させるのか、どうやって水をその形のまま透過させるのか。以前は、そういうものなんだと割り切って考えられてきた透過の仕組みも、タンパク質研究の進展によって分かってきました。
(大阪大学蛋白質研究所所長中川敦史)