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我慢する心、管理する力を育む
いつからわが子にお小遣いをあげ始めたらいい? 望ましいお小遣いの与え方は?
――お金教育がなぜ必要なのでしょうか。
率直に感じるのは、お金を管理する能力と暮らしの豊かさがとても密接に関係しているという点です。決して、家が大きいとか華やかだとかそういう意味ではなく、お金の管理が上手でないお宅は、部屋の中も雑然としたところが多かったのです。
大人になって借金をして生活が回らなくなってからでは遅いです。豊かな生活ができる大人になるためにも、お金との付き合い方は、子ども時代に身に付けるべき技術でしょう。学校ではあまり教わらないからこそ、お金の管理方法を家庭で、教えていただきたいと思います。
――お小遣いはいつから始めたらよいでしょうか。
子どもがお金に興味を持ち始めた時がベストタイミングです。一般的には「友達がお金を持つようになる」「漫画やゲームなどに興味を持ち、お金が欲しいと思う」といった時でしょう。我が家の場合、ちょうど娘が小学2年生の時に、テレビのCMで消費者ローンの宣伝がたくさん流れていて、「ローンって何?」と興味を持ち始めたのがきっかけです。ローンが借金であり、わが家にも住宅ローンがあることは娘なりに衝撃があったようです。そこからお金の使い方にも関心が向くようになったため、お小遣いを与え始めました。
性格に合わせて考えよう
――どのようにお小遣いを与えれば?
お小遣いを通して、お金の管理について教えることができます。ただ、どのように与えるのかは、子どもの性格によって大きく異なります。
わが家の場合、娘は堅実タイプ。私があまり教えなくても自分で計画を立て、欲しい物があれば、ためて買う子でした。小学3年生から毎月500円のお小遣い制にしましたが、自分で楽しみながらやりくりしていました。
欲しい雑誌があって、お金が足りない時は、お駄賃制のお手伝いを自分で設定し、お金を得る工夫をしていたのです。リビングに張り紙をはって、「テレビ録画をやります。1週間前まで1回10円、当日は1回100円」などと。
一方で息子は全然違うタイプ。目の前にお金があると、ぱーっと使ってしまうのです。毎月の初めにお小遣いを渡しても、月の初めでもう一文無しです。しかも、どうすればお金が無くならないのかを考えて工夫することもしないのです。
これでは社会に出たら破産してしまうと思い、彼が中学2年生からはお小遣いを毎月制にせずに、年俸制にしました。
――年俸制とは?
毎月2000円のお小遣いの12カ月分として、24000円を私がまず預かります。年間では何にいくら必要なのか、予算を紙に書かせ私に見せるようにしました。その上で、必要なお金をその都度、渡していたのです。
予算立てをする中で、お金は使い切るのではなく、先のことを考えて使うものだと本人なりに徐々に理解していったようです。
突然の出費の対応は
――お金の管理が苦手な子に対しては、親が丁寧に見ていくことも大切なのですね。
また、お金のことで子どもとトラブルになりやすいのは、突然の出費ですね。
年齢が上がるほど、出費が増えます。特に交通費はばかになりません。お小遣いから払うのか、親が払うのか。これを最初にはっきりさせておかないと、「この前はお母さんが交通費を払ったのに、なんで今回は私が払うのか」などともめる原因にもなります。
学校行事に関係する出費は親が出すけれど、友達と遊ぶために使うものはお小遣いから払うなどのルールを決めることが必要です。
ルールがあれば、子どもなりの工夫が始まりますから。
最近は、現金を使わずに、買い物ができる時代。子どもがお金に触れる機会も減っています。その分、何にいくら必要か、感覚的につかみづらい部分があります。だからこそ、お小遣いを通して、与えられた中でやりくりする経験をすることが大事です。その経験の積み重ねの中で、我慢する心、管理する力が育まれます。
お金教育は、子どもの長所、短所をよく見ている親だからこそできること。人格を磨くチャンスと捉えて家庭で取り組んでいただけたらと思います。
ファイナンシャルプランナー たけやきみこさん