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一年で最も寒い月は1月であることが多いそうですが、皆さまの地域はいかがでしょうか?
冬山に登る時、綿の下着を着ないことはご存じでしょうか? 単純に、綿は×なんて思わないでくださいね。◯×思考では、いざというとき応用が利かなくなるので、仕組みを知ってほしいのです。
綿は汗を吸ってくれる気持ちのよい素材で、夏ならば涼しくてお勧めです。でも、汗を吸うと保水してしまう性質があります。液体を気体に変える際に気化熱という、体温を奪う働きをします。そのため保水した服を着続けてしまうと体温が奪われ続けるのです。
暖房のある日常生活では寒く感じる程度で済みますが、屋外や避難所では、低体温症という命に関わる体温低下が起きてしまいます。だから冬山では、必ず保水しない性質の素材の服を一番内側に着ます。シルクは肌の水分量以上は保水しないので、しっとりしつつも体を冷やしません。
天然素材で最も暖かいインナーはウールです。ウールは水蒸気を得ると発熱する性質があるので、汗で体が冷えません。
今はチクチクしないウールも販売されています。ウールの機能を化学繊維で再現したのが発熱インナーとして販売されているものです。それらは一番内側に着てください。綿の服を中に着ると効果がなくなります。冬の災害時、暖房がない状態で、綿を着ていて汗をかいたら、寒くても着替えてください。
まずは水を調整できなくては、どんなに厚着をしても寒くなるのです。
次に、空気のお話です。重ね着が暖かいのは、服の間に動かない空気の層を作るからです。空気は自然界最強の断熱材です。新聞紙を丸めて服に入れると暖かいのは、動かない空気を断熱材にするからです。動かない空気であることが重要なので、大きめサイズの下着を着ると寒く感じます。気温が低い日は動かない空気を。
アウトドア防災ガイド あんどうりすさん