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クラーク整骨院(厚別森林公園新札幌交通事故治療) | 日記 | シュガーハウス


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クラーク整骨院(厚別森林公園新札幌交通事故治療)

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クラーク整骨院(厚別森林公園新札幌交通事故治療) 日記

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シュガーハウス (2018.01.26)


日本初のシュガーハウスをオープン!


発信拠点となる「メープルベース」 
 
シュガーハウス」は、メープルシロップの本場・カナダでは、カエデの森にあるメープルシロップを作る工場や小屋のこと。2016年、日本にも国内初のシュガーハウス「MAPLE BASE(メープルベース)」が、埼玉県秩父市にオープン。ショップやカフェも併設され、製造工程の見学や森のエコツアーなどの発信拠点に。これらをプロデュースしているのが、井原愛子さんです。
 
 地元の魅力を再発見

 秩父市に生まれ、大学卒業まで同市で過ごした井原さん。就職を機に都内で生活を。仕事は楽しく充実していたが、組織でキャリアを重ねることに物足りなさを感じ始めた頃、NPO法人「秩父百年の森」のエコツアーに参加する。
「秩父のカエデの木からメープルを作る活動は、テレビなどで知っていました。実際会って話を聞くと、木を切らずに樹液を採取でき、それを商品化することでお金を生み、森づくりに還元していた。
 希少な国産メープルばかり注目されていたけど『この活動を始めた理由は、豊かな森を残すため』と聞き、未来を考えた取り組みに『すごいな!』と感動しました。
 ただ、メンバーは60代がメイン。若い世代が関わらないと引き継がれません。面白いことをしているのに情報発信の人手が足りなかったり。私にもできることがあるのではと、チャレンジしたい気持ちが湧いてきました」
 このNPOの目的は森の循環。商品化で得た利益でスギやヒノキなど人工林の間伐や、自生するカエデから苗をつくり植林を行っていた。井原さんは活動に関わることを決めると「中途半端じゃ無理。やるなら徹底したい」と、エコツアー参加から半年ほどで当時いた会社を退社。2014年、秩父に戻った。
「地元に戻るのは想定外。一回外に出たことで、地元の素晴らしさや頑張っている人たちに目を向けられたんだと思います。今なら自分一人で決断して動ける。人生いつ何が起きるか分からないんだから、挑戦できる時にしようと思いました」
 NPOの他のメンバーは本業を持ちながらのボランティア活動。仕事を辞めて取り組むことを心配する声もあったが、「自分で何とか食べていけるようにする!」と、井原さんの決意は固かった。
 

 多くの人の協力で実現


 メープルシロップは、カエデの樹液を40分の1ほどの分量に機械で煮詰めて完成する。手間が掛かるため高価だが、カロリーも低めで、ミネラル系の成分が豊富だ。

井原さんは一人、視察のため本場カナダへ。そこで、シュガーハウスと出合う。「取り組みをきちんと伝える発信拠点の重要性を感じました。
 カナダは規模が違うので、木と木をパイプラインでつなぎポンプで樹液を採取しますが、秩父は1本ずつ木にチューブを付けて手作業。自生するカエデなので場所もバラバラ。凍った川を渡ったり、崖みたいなところを登ったり。
 樹液が取れるのは1月下旬から3月の頭で、シロップ作りのシーズンは限られますが、秩父にもシュガーハウスをつくろうと決意しました」
 15年、「TAP&SAP」を起業。既に商品化されていた、蜂にリンゴジュースを与えて作った「第3の蜜」などの再ブランディングや発信、シュガーハウスのオープンなど、事業は秩父観光土産品協同組合が中心となって行い、井原さんは全体をプロデュースする立場になった。
 シュガーハウスはイメージにピッタリのログハウスが見つかり、カナダから樹液を煮詰める機械を購入。井原さん自ら組み立てた。16年、多くの人たちの思いが詰まった「メープルベース」がオープンする。
「誰もプロがいない中、たくさんのボランティアの方々の協力で完成しました。家具を寄付してくださったり、組み立てたり、床や壁を塗ったり、皆さんの手作りです。引き続き、維持運営も多くの方の力を借りているところが、この場所の特長だと思います」
 問題が起きても「あまり深く考え込まない。何とかなる、と自分がやれることをやるだけ」という井原さん。人と人をつなぎ、参加者の輪が広がっている。
 
 大切なのは森づくり
 現在、井原さんは商品開発や販売、メープルベースのプロデュース、森づくりを知ってもらうエコツアーの企画、と三つの柱を軸に事業を展開している。
 「販売だけでなく、ここをベースに私はもっと森の方に活動を移していきたいと思っています。
 秩父のカエデはNPOや山の持ち主たちによって、一本一本GPSで地図に落とし採取量をデータ化しています。あまり樹液が出ないとか、芽吹く状態が良くない木からは取らない。木に負担は掛けません。大学と一緒に、各カエデの樹液の成分分析もしています」
 秩父には、日本のカエデ28種のうち、21種が自生しているという。寒暖差や土壌など、カエデが好む条件が整っているのだ。
 井原さんたちはカエデだけではなく、実を落とす広葉樹も増やしていきたいという思いがある。
 昨今、鹿や熊が里に下りて来てしまうのは、食べ物が森の中にないから。薬木などいろんな使い方ができる木も含め、NPOを中心に自分たちで秩父の土壌に合った苗づくりを行っている。
 「木は1、2年ですぐに結果が出ません。だからこそ、いかに長く続けられるか。私よりさらに若い世代につなげていくことが、とても大事です。
 秩父がモデルケースになれるよう仕組みを仕上げていきたいですが、今は過渡期。同じやり方を続けていたら、絶対、後世に残りません。メープルはどうしても季節の事業で、カナダでも兼業でやっている方が多い。何か新しい仕組みを作れたらと思っています。
 都会の人が、森との接点をもっと持てるようにもしていきたいですね。エコツアーをきっかけに、秩父以外に住みながらNPOのメンバーになってくれた方も。関わってくれる仲間が増えるのは、一番うれしいです」


TAP&SAP代表 井原愛子さん

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