クラーク整骨院（厚別森林公園新札幌交通事故治療） | 日記 | 栄養摂取に関する最新研究

　日頃、食べ物や飲み物などで摂取している栄養素。「○○は体に良い」という情報はあふれる一方で、注意するべき点もあります。食べたもので体が出来上がると思えば、その影響に関心を持たざるを得ません。
　栄養摂取に関する最新の研究を三つ紹介します。まずは炭水化物や脂質の過剰制限の危険性。次に妊娠時に注意したいサプリメントのこと。最後はタマネギに含まれるポリフェノール効果についてです。


炭水化物・脂質　極端な摂取制限は死亡リスク高める
　
　近年、炭水化物や脂質の摂取制限が体重減少や血糖値の改善を促し健康的であるといわれることがありますが、“極端な摂取制限は死亡リスクを高める”との研究結果を、名古屋大学が米専門誌に発表しました。
　チームが、日本人でがんや心臓血管系の病気のない男性約3万5千人と女性約4万6千人を追跡したところ、男性では全エネルギーに対する炭水化物の摂取割合が50％以上55％未満（50～55％）の人を基準にして、40％未満の人は、全ての原因による死亡リスクが1・59倍、がんによる死亡リスクに限ると1・48倍になりました。循環器病の死亡リスクは45～50％と、基準よりやや少ないだけで2・32倍となりました。脂質は摂取割合が20～25％の基準と比べて、35％以上の人は、がんの死亡リスクが1・79倍になりました。
　女性については、炭水化物の摂取割合が65％以上と多めの人は、5年以上の追跡で、全死亡リスクが1・71倍になりました。45～50％と少なめの人は5年未満の追跡で、循環器病による死亡リスクが4・04倍、60％以上と多い人は3・46倍となり、多過ぎても少な過ぎてもリスクが大きく高まることが分かりました。また、脂質摂取量が増えるほど死亡リスクが減少する傾向がみられました。
　「男女とも一律にローカーボ（低糖質）食が良い、あるいは脂質摂取は控える方が良いとする食事習慣は見直しが必要だ」としています。

ビタミンA　妊娠初期、希望時もサプリに注意
　
　妊娠初期にビタミンAのサプリメントを摂取すると、赤ちゃんに先天性の心臓疾患が発生する危険性が高まるという調査結果を、国立成育医療研究センターと横浜市立大学などのチームが、米心臓協会誌に発表しました。
　ビタミンAサプリメントを摂取した妊婦は摂取しなかった妊婦と比べて危険性が5・8倍と最も高くなりました。
　ビタミンAは目や皮膚、粘膜を正常に保ち、成長を促進する栄養素ですが、過剰に摂取すると赤ちゃんに心臓などの先天異常を起こす危険性が知られており、1995年に当時の厚生省が注意喚起しています。今回の調査では、通常の食事やマルチビタミン剤による危険性の高まりは観察されていません。
　研究をまとめた同センターのデータサイエンス部門長で小児循環器医の小林徹さんは、「胎児の心臓が形成されるのは受精から3カ月ぐらいまでとされている。妊娠が判明するまでの時間差を考慮すると、妊娠初期だけでなく、妊娠を考えている女性はビタミンAのサプリは飲まない方がよい」と指摘しています。

タマネギ成分　文章表現力に改善みられる

　軽度認知障害と早期認知症の人が、ケルセチンというポリフェノールの一種を多く含むタマネギの粉末を約3カ月間摂取したところ、文章表現力に改善がみられたとする研究結果を、岐阜大学などのチームが国際科学誌に発表しました。
　

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