クラーク整骨院（厚別森林公園新札幌交通事故治療） | 日記 | クルミのアレルギーが急増中

食品への表示が義務化
予防の鍵は“皮膚から入れない”


 


　クルミやその成分を含む食品による食物アレルギーが急増しています。小児を中心に急性のアレルギー発症の報告が増え、消費者庁は食品表示を義務付ける特定原材料にクルミを追加しました。最近の研究では、クルミのアレルギー抗原は多くの家で、ほこり（ハウスダスト）の中にもあることが判明。いかに対応したらいいのか。

原因食物の4位に上昇　背景に人気と消費の拡大

　消費者庁の2021年の資料によると、クルミの摂取によって即時型のアレルギー症状が出た例は、12年度の40件から15年度は74件、18年度は251件と急増。原因食物としての順位も鶏卵、牛乳、小麦に次ぐ4位に上昇しました。同じ種実類に分類される落花生を追い抜き、エビやカニ、そばなどより上位です。
　消費者庁は今年、食品表示基準を改正。食物アレルギー症状を引き起こすことが明らかで、特に症例数や重篤度から表示の必要性が高い「特定原材料」に追加しました。

乳児期から湿疹対策を　発症したら専門家へ

　アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそく、鼻炎があれば、皮膚をきれいにし、ぜんそくや鼻炎のコントロールを良くして、健康を保つことを心がけることが必要です。
　湿疹によって皮膚が荒れると、アレルギー原因物質が皮膚から侵入し、食物アレルギーが起きやすくなります。一方、口から入って腸で吸収されると、免疫反応が起こらない「免疫寛容」の仕組みが働き、アレルギーを抑えます。これが「二重抗原曝露仮説」と呼ばれるメカニズムです。内外の研究により既に、仮説を超えた定説になりつつあるといいます。
　湿疹の治療を発症早期に始めるほど食物アレルギーの発症が減ることから、赤ちゃんからの湿疹対策が大切です。
　アレルギーの専門家がいる医療機関は、厚生労働省と日本アレルギー学会が開設するウェブサイト「アレルギーポータル」で検索できます。

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